デイズその2

メニュー| デイズ | ブル | バル | バデ | バブル | ロブル | デイ | ゲブル | 60 | ビブルデイ | マナ | ルデ | ルデイズ64 | バイズ65 | | デイ67 | バブルダイズ68 | ガビルデイズ69 | ナイフ70 |

ブル

ブル

ジェスはそうかなるほど、これは迂闊だったと続けるが、幸一は申し訳なさそうに頭をボリボリと掻いている。

「ジェ、ジェスさんなら頭に血が昇ってても気付くだろうと……す、寸止めなんて器用な芸当、そもそも出来ません。そのぉ、あのぉ、こう、脊髄反射って言うんですか? 気付いた時には、か、身体が勝手に動いていまして……」

 この答えにジェスは口をあんぐりと開け、呆れたように額に手を当てる。

「こ……今後は、僕も気を付けよう。しかし、君も人を止める為とはいえ、ああいう自傷行為に走らぬよう要求したい。本当に、僕が気付かなかったらどうなっていたんだ……ゾッとしてしまう」

「も、もちろんです。以後、あんなことはもうしません……」

『もしジェスが止めなかったら』という想像が頭の中で再度描かれたのか、春の陽気で止まった震えがまた出る。

(しかし……最初は臆病そうに見えたが、中々どうして勇敢だな、木一君は。まあ、ある種の無謀と言い換えてもいいかもしれないが……結果はまあ良いものなのだから、無謀とは少々違うか)

 胸の内だけでジェスはそう思考し、幸一の青ざめた顔を眩しそうに見やった。

[PR]アルバイト 在宅クレジットカード申込み